私には海外が合っているという考え
1月23日(金) 天候:雨
変わった人が私の知り合いにいるのですが、彼女はよく「日本の教育を変えたい。」とか「日本の社会よりも海外の方が私に合っている。」と話します。その度に、この人は“自分は日本社会にはマッチしていない”という固定概念に囚われていて大変だな、と思います。
そもそもですが、日本で友達がいない人はカナダに来ても友達ができないですし、日本で仕事が長続きしなかった人はカナダに来ても仕事を長続きさせることはできません。
留学理由の一つとして「海外に来れば何か変われる気がする。」と思っている人は、その幻想を捨てたほうがいいと思います。もちろん留学を機に変われる人もいると思いますが、そんな人はほんのひと握りです。また、留学で変われる人は明確な目標と分析力があります。
同じことをカナダ人にも言えます。日本人の留学生はネイティブの友達が欲しいので、日本語を勉強しているネイティブとコンタクトをとります。ですが、日本語を勉強しているネイティブにも大きく分けて2通りいて、カナダでモテないから白人好きが多い日本に住めばモテるのではないかという幻想を抱いて日本語の勉強をしているカナダ人、純粋に日本の文化に興味のあるカナダ人がいます。どちらも悪いわけではないのですが、やはりカナダでモテないカナダ人は日本人にもモテないのが現実です。
留学は大きな転機ですが、人生80年という規模で考えると、人格をガラッと変えるほどの転機ではないのかもしれないと思いました。結局は自分です。留学が自分を変えてくれるのではなく、自分が留学を通してどう変わるかだということです。